ライザップでも毎日2リットルの水を飲むと指導されるということですが、その理由は水を飲むことで基礎代謝が上がるということでした。しかし、詳しく調べたわけではありませんのでかなり怪しい情報ではないかと思っています。ライザップの体験談についてはこちらの記事をご覧ください。
というわけで、今日は
水を飲めば代謝が上がる?その理由に迫ってみよう!
というテーマを取り上げてみたいと思います。
水を飲めば代謝が30%も上がるってホント?
一時期流行っていたようですが、『水ダイエット』というものがあります。一日に2リットルの水を飲むことでダイエット効果が得られるというものです。
水ダイエットで成功したという体験談は非常に多いのですが、本当に効果があるのでしょうか?意外と失敗したという体験談も多いようです。例えばこちらの動画。
『水ダイエット』をネットで検索すると、成功事例が非常に多く報告されていますが、実際はこのように成功していない人もおられるということを覚えておきましょう。ブログなどでは成功体験が多いですが、YouTube動画では意外と失敗事例の紹介も多いようなので、色々と見てみると面白いかもしれませんね。
ただ、ダイエットとして成功できなかった場合でも、水を飲むことで色々な効果が得られるようです。水を飲むことで得られる効果としては、例えばこちら。
- 朝500mlの水を飲むことで新陳代謝が24%良くなる
- 新鮮な水を飲むことで脳の働きが良くなる
- 老廃物を早く排出できる
- 血液がサラサラになる
- 様々な病気のリスクを減らすことができる
- 体温が上がる
特に、老廃物を排出したり、新陳代謝が良くなるという効果は実感し易いようで、「肌が綺麗になった」とか「若く見られるようになった」なんて報告もあります。飲み過ぎに注意しながら水を飲んでみてはいかがでしょうか?
先程の中には基礎代謝に関する効果ということがありませんでしたが、水を飲むことで基礎代謝がアップするのでしょうか?

「からだが若返る水の飲み方選び方」という書籍に書かれていたのが、こちら。
ドイツで開かれた世界肥満症学会でドイツ栄養研究所のM.ボッシュマン博士が「0.5リットルの水を飲むだけでも確実に減量できる」という発表をしました。
―マイナビ文庫 からだが若返る水の飲み方選び方[ 藤田 紘一郎 ]
M.ボッシュマン博士の実験データでは、水を0.5リットル飲んだ10~40分後にエネルギー代謝が30%上昇したというのです。凄くないですか?実は、水を飲むことで交感神経が興奮し、その結果としてエネルギー代謝が上昇すると考えられています。
交感神経とは、活動しているときや興奮、緊張しているときに活発に働く神経のことです。交感神経が優位に働いている時には呼吸や脈拍が早くなったり、血圧が上がったりします。
つまり、水を飲むことで一時的にこのような状況になるということですね。そして、その時にエネルギー代謝が上昇するということになります。
なんて思ってしまいますが、そんなに単純なことではありません。では、どのくらいの量の水を飲むのが良いのでしょうか?
1日に2リットルの水を飲むのは適量か?
前述しましたが、ライザップでは1日に2リットルの水を飲むようにと指導されるようです。しかし、この「2リットル」という数値には何か深い意味があるのでしょうか?
一般的に1日に排出される水の量というのは
- 尿:1~1.5リットル
- 便:0.2リットル
- 汗:0.8リットル
というデータがあります。つまり、合計で2~2.5リットルの水分を排出しているということになりますね。また、目安として体重1kgあたり50ccの水分が必要とも言われています。つまり、
- 体重50kg:50×50cc=2.5リットル
- 体重60kg:60×50cc=3.0リットル
- 体重70kg:70×50cc=3.5リットル
という計算です。そして、水分というのは飲み物だけではなく食べ物からも補うことになるので、目安として概ね2リットルの水を摂取しましょうということですね。
意識しなければ殆どの人が2リットルの水を飲むということはできないと思いますので、絶対に2リットルという意味ではなく、できるだけ多くの水を飲みましょうという意味で捉えれば良いでしょう。

勿論、先程の動画にもありましたように、過剰摂取はいけません。動画内では水中毒という表現がありましたが、腎臓の処理能力を超えるような水分摂取をすると、
- 低ナトリウム血症
- けいれん
などを生じます。更に、重篤な場合は死亡に至るというケースもありますので、一気に水を飲み過ぎるということは避けましょう。水を飲むときには一度に飲む量を少なくして、飲む頻度を多くするのが良いでしょう。
では、頻度を多くすると言ってもいつ飲めば良いのでしょう?
水を飲むタイミングを考えよう!
水を飲むタイミングについては、
- 朝起きた時
- 食事の前
- 入浴の前後
- スポーツの前後
- 寝る前
- 喉が渇いた時
という感じである程度決めておくと、意外と多くの水を飲むことができるでしょう。

例えば2リットルの水を10回に分けて水を飲んだ場合、1回に飲む水の量は200mlです。たったコップ1杯の水を10回飲むだけで2リットルを達成できることになります。
水を飲む頻度を増やせば、基礎代謝も上がりますし、腎臓に負担を掛けることもありません。これなら安全・安心して続けられそうですよね。
まとめ
今日は水を飲めば代謝が上がるのか?ということについて調べてみました。水を飲むことで代謝が上がるだけではなく、色々な効果が得られることもわかりました。では、もう一度記事を振り返ってみましょう。

水を飲むことで交感神経が刺激され、その結果として基礎代謝もアップします。実際に500mlの水を飲んだ10~40分後にエネルギー代謝が30%上昇したという実験データもあり、脂肪燃焼効果も大いに期待できるでしょう。
どのくらいの量を飲むべきかということについては、概ね2リットル程度と考えれば良いでしょう。水を飲むことで、基礎代謝が上がる以外に以下のような効果があります。
- 朝500mlの水を飲むことで新陳代謝が24%良くなる
- 新鮮な水を飲むことで脳の働きが良くなる
- 老廃物を早く排出できる
- 血液がサラサラになる
- 様々な病気のリスクを減らすことができる
- 体温が上がる
老化防止や健康維持には水を飲むのが良いかもしれません。水を飲むことで色々な効果が得られるかもしれませんが、単に水を飲むだけで痩せられるかと言われると、一概に痩せるとは言えません。ですから、過度に信用せず、筋トレや有酸素運動などで更に代謝を上げるような努力をすることをおすすめします。