人は見た目が9割って言われますが、体形の場合は計算値で見た目が決まってきているような気がしませんか?
逆に体脂肪率を計算から出す方法とかは無いのかな?

というわけで、今日は
体脂肪率とBMIの違いは何?どうやって使い分けるの?
というテーマを取り上げてみたいと思います。体脂肪率とBMIって、イメージ的には似たようなものという認識でしたが、調べてみると全然違う物でした。その違いは何でしょうか?
体脂肪率とBMIの違いを知ろう!健康診断で重要なのはどっち?
体脂肪率とBMIの違いは何かと一言で表すなら、
- 体脂肪率:全体重に対する脂肪重量の割合
- BMI:病気になり易いかどうかを表す指標
ということになります。つまり、見た目のプロポーションで重要なのは体脂肪率、健康診断で重要なのがBMIの値というイメージではないかと考えます。
では、体脂肪率とBMIについてもう少し具体的に見ていきましょう。
体脂肪率って何?どうやって測定するの?
体脂肪と一括りにしてしまい勝ちですが、実際には「内臓脂肪」と「皮下脂肪」の2種類があります。その2種類の脂肪を合わせた物を体脂肪と言っています。そのちがいについてはこちらの記事を参考にしてください。
つまり、体脂肪率というのは、内臓脂肪と皮下脂肪を合わせた重さの割り合いを表している数値ということになります。これはBMIのように単純にあなたの身長と体重から計算することはできません。例えば、同じ身長・体重の人が居たとしても、筋肉質の人はスラッとした体形に見えますし、逆の場合は太って見えるでしょう。
特に、筋肉は脂肪よりも重量が重いので、同じ体重だからと言っても中身は全然違うということになりますね。そこで、ちょっと気になるのが、
ということではないでしょうか。実は、筋肉と体脂肪では電気抵抗が違います。具体的に言うと、
- 脂肪が多い(筋肉が少ない)⇒電気抵抗値が大きい
- 筋肉が多い(脂肪が少ない)⇒電気抵抗値が小さい
となります。つまり、脂肪よりも筋肉の方が電気抵抗が少なく電流が流れ易いということですね。ですから、体組織計での測定は、この原理を利用して体に微弱な電流を流して抵抗値を測定し、体脂肪率を割り出しているということになります。実際には高精度な測定ができるように色々な工夫がされていますが、その辺りは難しい話なので省略します。

しかし、体組織計での測定って、結構バラついているような気がしませんか?実は、体脂肪率の測定にはちょっとしたコツがありました。それは、次の2点。
- 毎日決まった時間に測定する
- 起床直後・運動直後・食後・入浴後の測定は避ける
私はこれを知るまで、入浴後に測定していたのですが、体脂肪率の値がバラついていたのはそれが理由だったようです。理由は、電気抵抗というのは水分によって大きく変化するということですね。確かに入浴後では水分が色んな所に付着していますし、正しく測れないと言われても納得です。
正しい体脂肪率が分かれば、あなたの体の中に何kgの体脂肪があるのかということも計算できますが、ショックを受けるといけないので計算しないことをおすすめします。(笑)但し、必要なタンパク質量などを知りたい場合には、除脂肪体重を知る必要があり、その時にはきちんと算出することをお勧めします。
では、次にBMIについて見ていきましょう。
BMIは統計的な値!?計算して何がわかるの?
。BMIというのは”Body Mass Index”の略で、あなたの体格から肥満度を計算して表す数値のことです。計算方法はこちら。
BMIの値が20以下の場合は痩せ気味、20から25が正常、25以上の場合は太り気味(やや肥満)、そして30以上は肥満となります。そして、40以上になると超肥満という判断になります。分かり易く図で解説されている動画がありましたので、こちらをご覧ください。
実は、このBMIという数値は何を表しているのかというと、病気になり易いのかどうかということを統計的に表した数値なのです。そして、最も病気になり難いと言われているBMIの数値が22。ですから、BMIから逆算すると、統計的に病気になり難い適正な体重というのがわかるのです。計算式はこちら。
例えば、私の場合は身長が166cmなので、1.662×22=60.6[kg]で、適正体重が60.6kgということになります。しかし、これはあくまでも統計的な話。適正体重よりも体重が少ない人でも、多い人でもずっと健康で長生きしている方も多いですよね。
前述しましたが、体重が重い場合でも、それが体脂肪ではなく筋肉であれば全く問題ありませんし、見た目でも肥満には見えませんよね。ですから、毎日運動をして鍛えているような人にはBMIは意味のない数値かもしれません。

ちなみに、私の祖母はかなり痩せていますが、現在101歳で病気知らずです。本当に、病院なんて行ったことがないらしく、羨ましい限りですよね。体重はわからないのですが、見た目にかなりガリガリなので、BMIの値はかなり小さいと思います。
まとめ
今日は、体脂肪率とBMIの違いについて取り上げてみました。今までは同じような意味合いだと思っていましたが、実は全然違いましたね。では、もう一度記事を振り返ってみたいと思います。

体脂肪率とBMIの違いは
- 体脂肪率:全体重に対する脂肪重量の割合
- BMI:病気になり易いかどうかを表す指標
です。健康診断の時に簡易的に肥満度を表すのに用いられるのがBMIです。BMIが22の時に統計的に最も病気になり難いと言われ、その値から適正体重というものも計算できます。計算方法はこちら。
- BMI= 体重[kg] ÷ (身長[m])2
- 適正体重[kg]= (身長[m])2 × 22
一方、体脂肪率というのは実際に体内に蓄積された「内臓脂肪」と「皮下脂肪」の割合を表しているので、その値から凡その体脂肪重量・除脂肪体重というものも計算できます。
ですから、BMIというのは病気になり易いか否かの単なる目安に過ぎず、それ程重要な値では無いと考えます。職場の健康診断などではなかなか体脂肪率を測定するのが難しいので、BMIや腹囲測定によってメタボか否かという診断が下されますが、本当に重要なのは体脂肪率ではないかと。
実際に脂肪より筋肉の方が重いので、筋トレによって筋肉が付いてきたら体重は今よりも増えるかもしれません。体重が増えるということはBMIも増えることになりますが、だからと言って病気になり易くなるかというと、それはちょっと違うんじゃないの?という話ですよね。
BMIは統計的な数値。でも、あなたが知りたいのは統計的な話ではなく、ボディラインが美しいか・格好良いかという話ではないでしょうか?それなら体脂肪率の方が重要だと思いますが。